「酒在湖西」大津屋
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[ 第2回 ] (2008.1.30)
ケにも ハレにも「酒は湖西に在り」

近頃、文化人類学をやる人達が、しきりと使う言葉に、「ハレ」と「ケ」がある。お正月やお祭りは晴れの日である。晴れ着、晴れ姿などのように、ハレとは特別に嬉しく目出度い、いわば非日常性の時のことを言う。元旦の日が、たとえ曇っていようとも、心の中は「日本晴れ」だ。  ハレの日には、個性の強い酒がよい。
 他方、ケというのは耳なれぬ言葉だが、いつもの、普通のという意味、日常的のことをいう。漢字でかくと褻。これは見なれた猥褻のセツの字だから、ワイセツも日常的なことなのかと嬉しくなってしまう。 だから、「ケにもハレにも・・・・・」というのは、いつでもどんなときでも、ということだ。 ケの日々には、平凡な飲み飽きぬ酒がよく似合う。
 さて、能や狂言には「シテ」と「ワキ」がある。すなわち主役と脇役。酒にも性格の強いシテの酒と引き立て役のワキの酒とがある。ハレとケの酒、シテとワキの酒で、よい組み合わせを作るのも面白い。
 ハレの日には、シテの酒の出番だ。「この酒のこそ、こも肴がよい」と、主役の酒に合わせて料理を選べば、うまい酒が一層引き立つ。しかも、ハレの日には御馳走も多いから、それをおいしく食べるためには、料理を引き立たてる平凡な脇役の酒も欠かせない。そのほかに、変わった味わいの敵役、三枚目の酒も揃えば、主役はいよいよ貫禄を示す。これこそ「佳き酒」に務めさせたい役柄だ。
 平凡なケの日々の酒も、また楽しい。嬉しいことに、浜名湖は海の幸の宝庫、湖畔は野の幸・山の幸にも恵まれている。愛する人の心づくしの料理を引き立てるのは、ワキの酒の務めだ。
気張らず、気儘に飲んで飲み飽きぬ脇役の酒は、普段の食卓を楽しくする。酒は料理を生かし、料理は酒を引き立てる。そのあとには、これまた嬉しい「褻」(ケと読まないで下さい。)のことが待つ。かくして、家族円満、商売繁盛とは相成る次第。
 ケの日でも、折りよく美酒が手に入ればシテの酒、うまい肴で嗜むのは愛飲家の醍醐味。 
ところで、ハレの日をもっと多くして、香りも味も秀でた酒を飲もう。祭礼を土曜日曜に集約するな。お祭りなら神事でもイベントでもよい。ケの日々のまろやかな酒は、もっと飲みたい。ナゼなら、うまい酒をいろいろと揃えている「大津屋」があるからだ。

ケにもハレにも「酒は湖西に在り」

[ 第1回 ] (2007.7.26)
酒なくて なんのおのれが 「サカナ」かな

浜名湖は海の幸の宝庫だ。春夏秋冬折々の獲物は、そのまま「味の歳時記」である。

この素晴らしい自然の恵みもそれに合うサケに出会ってこそ、サカナとして輝く。そのサケは如何にして求めようか。

日本人の酒飲みの傾向は「酔うためのもの」の印象が強く、料理をおいしく食べるためには二の次だったと思う。

フランス料理ではワインを選ぶ。ワインはまた料理を選ぶ。ワイン・アドバイザ−としての、「ソムリエ」がいて、料理とワインの媒酌人を務めるので、テ−ブルも楽しい。

豊かな時代の到来で、空腹を満たす食事から生活を楽しくする料理へと変われば、日常の食生活でも料理と酒のよい結びつきが求められる。
日本酒のソムリエとしての『酒匠・サカショウ』を数年前から提案してきたのには、こうした時代の背景がある。

サケとサカナの相性を見る酒の匠(たくみ)である。この相性診断が、まことに楽しい。

幸いにして、日本酒にも多様な味があり、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、濁り酒などを取り揃えて、文字通り「酒匠」を努める酒屋さんがある。まさに「酒は湖西にあり」。同じ思いはワインにも及ぶ。

魚のときのワインは白、などとは、マリ−・アントワネットの呪咀にかかった人のいうこと、赤ワインもいける。同じく白味の刺身でも、カレイとヒラメ、ハゼとコチでは各々ワインとの相性も違う。

日本酒では、熱燗・温燗・冷酒の変化で、刺身、焼魚、煮魚、揚物、酢物との相性診断が楽しめる。ビ−ル、焼酎、ウィスキ−など各種の酒も考えれば、ヨダレが出てくる。

うまいサカナとサケを楽しめれば、これこそ「百薬の長」。この味の演出家が「よりよい酒を吟味してお届けする」、大津屋の酒匠集団である。

酒在湖西。浜名湖畔の美味しんぼと酒呑みに栄光あれ。

 
 
 
酒在湖西 (有)大津屋
 湖西市鷲津1302-17
 TEL(053)575-0070
営業時間 
 平日:9:00〜20:00
 日曜:10:00〜19:00
 定休日:木曜、第3日曜
 
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